子供の頃、すべての謎を知りたかった…
私は子供のころからいつも空を見て「空ってなんだろう?
私って何なのだろう。
どこでいろんなことを考えているのだろう。
心はどこにあるんだろう?知りたい。すべての謎を知りたい。」と思っていた。
そして、いつも最後は「ああ、わからない。
きっと死ぬときにしかわからないんだ。」と思って考えるのをやめるのだった。そんな子供時代の疑問はどうやってもわからないので、いつしかどこかへとんでいってしまった。
心のことを知りたい
それから20年以上たった頃、経済的なことが理由で、私は営業的な仕事に関わることになった。人にものを勧めたり買ってもらうことは初めてだった。それまでは物を買う立場の主婦だったが立場は逆転した。営業は断られることから始まるというが、断られることは非常に怖かった。心が縮み上がった。足がすくんだ。
私は打たれ弱かった。
なんて弱い私。
私は自分を責めた。
断られない自分になりたかった。
断られてもへこたれない自分になりたかった。
断られない上手な話し方がほしかった。
私の経済は待ってくれない。仕事は切り開いていかないといけない。
私はこの仕事に人生の未来をかけていた。
そんなとき知人から「これに行ったら人の心がわかるようになるよ。」とあるセミナーに誘われた。
「やった!!これで人の心が分かる。断られない自分になれる。強い自分になれる。」私は内容も聞かず2つ返事で参加した。
心にはどんな秘密があるんやろう。どんなことを教えてくれるんやろう。
緊張と期待に胸を膨らませて参加した。1995年くらいのことだったと思う。
そのセミナーには勉強用のテーブルはなく、ただ椅子に座って話を聞くだけだった。ノートをとってはいけないのだった。今までの聞き方でなく、ただ話を聞くことが求められた。「・・・・」
セミナー中、私はただひたすら眠かった。講師の話はさっぱり理解できなかった。「過去が現在に立ちふさがっている。」「区別色々を作り出す。」と何回も言っていたような気がする。
参加者の多くの方はその言葉の
意味がわかったようで、
よかったよかったと感動して
いる方が多かった。
私は何もわからなかったのと、ただ眠かっただけだった。私はつかみ損ねたような気がした。これじゃあ、心のことなんか何もわからないじゃん。お金を返せ!と思った。
行ってからわかったことだがそこで学ぶことは⦅今までの枠組みや過去に限界されない新しい可能性を創造し、パワー・自由・豊かな自己表現と共に飛躍的な成果を創り出していく技術(テクノロジー)を学ぶ。⦆ということだった。
限界されていない可能性??パワー??自己表現??初めて聞くことばかりだった。
心のことを知りたかった。強い自分になりたかった。学びたいものとはすこし違っていた。しかし、ここはべたな私にとっては遠い高級な世界への扉のような気がした。
ここで3年間くらい学んだ。
そこで実に多くの訓練を受けた。
話し方・聴く力・物の勧め方に始まりロールプレイ・物品の管理・クリーンアップの仕方・部屋のマネージメント・目標設定の作り方・可能性の作り方・達成の仕方などなどを学んだ。
何よりは自分の「あり方」を訓練された。今までの人生の中で全く知らないことばかりだった。
そのことはその後の自分の仕事のやり方や、ものの見方を大きく変えた。その後の役に立った。
しかし、「人に断られる恐怖」には変わりはなかった。
セミナー学んだのは、それを持ちながら、「ただやる」ということだった。
それができへんから困ってんのや・・・。
心や身体の世界を学び始める
そのセミナーで、たくさんの友人ができた。その中で見えない世界を取り入れた考えの人たちが何人かいた。当時の私は魂とかオーラとかという見えない世界があると思っている人とは、距離を持っていた。
そんな世界があると思っている人は相当おかしい!お近づきになりたくないと思ったが、一度ぐらいは聞いてみないといけないかもしれないなあと思いはじめた。なぜなら、その頃信じられないようなことが起きたと思ったからだ。
そのセミナーのあるコースの最終日の事。ぼーっと「ああ、あんまり参加した値打ちなかったなあ。また さっぱりわからなかったよ。」とか考えながらぼんやりと話を聞いてた。
すると私の頭が天文台のように左右に開いていった。
そして、その天文台の下方の中からオレンジの玉がゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、 … … …と出てきたのだ…!?
わけがわからず あたりを見回した。なにこれ!これが見えてるのは私だけ!? そうだよね、他の人に見えてないよね! 私の頭だもん。 ええええええええ~~~~~~~~~
どういうこと??どういうこと??どういうことよぉぉおお。
これは私にとってずっと謎だった。
それ以来少しは人の不思議話にも耳を傾けるようになった。
あれから20年近くたった。あれは何だったんだろう。
友人に聞いたら「何言ってんの。コンクリートのように頑固なあんたの頭の殻が割れてやっと頭が自由になったってことでしょう?」とあっさり言われてなるほど!!と思った。
参加者の中に初めて会うのに、初めて会う気がしない人がいた。
彼は私より15歳くらい下であったろうか。はじめて会ったはずなのに不思議な親近感と信頼を持った。
彼はコース終了後ボディワークを学んでいると言った。え、あのセミナーだけで終わりじゃないの。まだ他もやるの。私は彼の真似をして後をついて学び始めた。
ボディワーク・・なんやろう。
入ってみてから分かった。身体に働きかける様々な手技のエッセンスを1年間学んでいく勉強だった。
いやだぁ。身体の勉強。何がリンパマッサージやねん。何がポラリティやねん。
何がセンタリングやねん。興味ない興味ない興味ない!!
しかし1年分の参加費は割引があるので払ってしまっていた。しまったと思ったがもうやるしかなかった。
身体の分野のワークに関しては、身体が話しかける??身体の叡智??などというような講師の話を「ありえない!」と考えていた。身体は、私がコントロールできる、私の所有物と思い、それ以上の考えを持つことはできなかった。
なのでまったく素直でなく聞く耳を持たない劣等生だった。
学んだ中で忘れられない体験がそのボディワークからやってきた。あるとき、自分の中で何かはわからない心震える奥深い懐かしいものに触れたのだった。これは何なのだろう…。
その後もNLP・インナーチャイルドワーク・チャクラワーク・カラーパンクチャ-・スリーインワン・ドリームワークなどなどを学び、瞑想も学んだ。しかしあのボディワークで経験した心ふるえる体験を超え私の心をとらえるるものには出会わなかった。
見えない世界の全体像が!
心や身体の世界の勉強は、たくさんあって一つのものを学んでもその時は分かったつもりでも、結局よくわからなかった。
それでも興味があったので、いろんなことを手あたり次第学んでいった。学んでも学ん
でも、結局は全体像が見えずよくからなかった。
ある時、カラーパンクチャ-で、ある体系が一つの図に収まったエソテリックモデルを見た。今まで学んできたものをこの図に当てはめるとなんだか分かるような気がした。あぁなるほど。こういうことかあ。
私は少し落ち着いた。
こんなに見えない世界のことの関連性や全体像を知っている人がいる。それは驚きだった。
どうやってこんな壮大なことがわかるようになったんだろう。そのときは、カラーパンクチャーがなぜ人間のチャクラの色と同じ7つの色を使うのかその意味も分かっていなかった。
人体の不思議と叡智を体験
その後クラ二オワークに誘われた。
根本的に人の身体に触れること、触れられることに抵抗があったのでボディワークなので興味を持てなかった。身体なんか興味ないって。
ただあまりにも熱心に友人が勧めてくれるので、あきらめて参加した。何を学ぶのか、何をするのかさえ分かっていなかった。
先生はバードレイナという見たこともないほど美しい女性だった。
ワークの初日、組んだ相手の身体に触ったとき、私は何かに触れた。
「ああこれだ…!自分が今まで生きてきた現実の世界ではめぐりあわなかった、私の心を捉えるもの。一度だけ、ボディワークで体験したあの感覚だ。」私は静かに興奮していた。
「見つけた。ここにあった。」そう考えた。
また練習中のあるときのこと。今度は自分の中心から何かわからないなつかしい何かが立ち現われ私は出会った。私は訳も分からず号泣した。
しかし私にはそれが何なのかは皆目わからなかった。
長い長い時の記憶の旅
学び始めたものの私にとってクラニオは難しかった。クラスが開講されている中休みの間にバードレイナ先生が個人セッションをしてくださるお知らせがあった。セッションを2つ予約できた。そのときに私は、人体の不思議の驚きと叡智の深さを体験した。
1回目のセッション。
バードレイナ先生に「何を扱いたいのですか?」と聞かれた。私は個人的な問題を言った。
「ああそれは、右脳と左脳の統合ですね。」とバードレイナ先生はおっしゃった。「なるほど。問題をそう捉えるんだl」私は先生のあまりの明晰さに舌を巻いた。
セッションが始まった。セッションは2時間。途中から私は自分が時間の記憶をさかのぼって旅をし始めているのがわかった。生命の誕生はその長い長い記憶のほんの最近の短い期間だった。
ああここが生命の誕生だ…それからずうぅぅっと記憶をさかのぼって、そして帰ってきた。
これが右脳と左脳の統合の中で起こった一つのことならば、人間の脳にはすべての記憶があるのかもしれないと思った。「どうでしたか?」と先生が尋ねられた。「先生、私は先生と一緒に旅をしてきました。」先生は「そうですね。」とおっしゃった。
「何か」を私は知っているんだ
2回目のセッション。
セッションが終わってベッドから立ち上がってふと上を見上げた時、なんと部屋の頭上に大きな星が5個くらい目に飛び込んできた。ああ、私は星の影響を受けて生きている。占星術って本当なんだ。と思ったのを覚えている。この体験も自分がこれから学んでいくことの理解の助けになる体験であったように思う。
2つのセッションで得た体験から推察すると、私の中の何かは実際は何のことかわかっているのかもしれない。
そして、そういうことを理解することが私の小さい頃から知りたかったことと結びついているのかもしれない。「何か自分は知っている。」とかすかに感じながら、しかし思い出すことはできない。
生命の不思議へ
クラニオの勉強の中で私がよかったと思うことの一つは、バードレイナ先生の知識の豊富さと深さであった。
私たち生徒は理解できない経験を映像で見たり感じることがあったが、質問するとバードレイナ先生は驚くほど納得できる学問的な答えをしてくださるのだった。
おかげで自分は特別な体験をしたと考えることはなくなり自分の学んだ知識を総動員して学問的に考えるようになった。
クラニオの勉強は5年間で、ディプロマを得た。それからアドバンスコースに入りさらにバードレイナ先生のクラニオのコースのヘルパーを経てアシスタントになった。
このころから私は生命の不思議の理解を少しずつ得ていった。
まだわかっていないのが心の不思議だ。ココロってどこにあるんだろう。
恐怖ってなくなるんだろうか。
2012年 心の謎を解こうとしたわけではないが私は、リーラ・プラザード・アルビナの3人がリードするクラスに参加した。
しかし偶然にもここで心の謎に触れることになった。
つづく
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